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フリーランスとして外見から内面を変える「服の家庭教師」、杉本祐亮氏のインタビュー記事【前編】

【今回のインタビュー】
フリーランスエンジニア
杉本祐亮氏

横浜国立大学大学院工学府卒。大手通信会社に入社。SEとしてインフラシステム部門の検証、上流工程の通信インフラの装置の開発に携わる。フリーランスエンジニアとして独立し、WEBサービス開発。『新しい可能性を切り開らく力になる』をミッションに、「家庭教師」のように、お客様一人一人の特性や内面に向き合いたいという想いから、「服の家庭教師」として、SEに特化したファッションコンサルを行う。 現在はSEだけでなく、ITコンサルタントや営業職、経営者の方へも、ファッションコンサルティングを行っている。

【実績】
日経 x TECH  :SE向けファッション特集監修
新宿マルイメン :スーツ講座担当

【服の家庭教師 YS.works】
URL    :https://ysworks.biz
Facebook :https://www.facebook.com/ysworks.fashion/
Twitter  :https://twitter.com/fashion_tutor
Instagram :https://www.instagram.com/ys.works_insta/
note    :https://note.com/fashion_tutor

今回はフリーランスエンジニアの杉本祐亮氏に、つなぐIP編集部より、フリーランスとしてファッションコンサル「服の家庭教師」の活動と知的財産に関してインタビューをさせて頂きました。

前編では、大手通信会社からフリーランスエンジニアとなった経緯と「服の家庭教師」としての活動を中心に、知的財産に関することもお伺いしましたので、ご紹介します。

-「服の家庭教師」としては、どのようなサービスをしているのでしょうか?

SEさんをはじめ、士業やコンサルタントに特化したファッションのコンサルティングを行っています。ビジネスからプライベートシーンまで幅広く服装の提案や、ショッピング同行、オーダースーツの提供を行っています。また、ファッションの講座なども開催しています。

―フリーランスエンジニアとなる前に、新卒で大手通信会社に入社された経緯を教えてください。

学生時代目指していたエンジニア像は、ネットワークエンジニアでした。理由は扱える人が少ないのと、扱える人が少なければ市場価値も高まりますよね。当時はそう思っていました。そこでネットワークに触れる会社に行こうと。

でも、ネットワークと言っても色々あります。配線をつないだ有線の通信から携帯のような無線通信まで。携帯電話も5Gが出てきています。ましてや今クラウド化とか言われていて、目まぐるしく通信のインフラの形が変わる中で、それだったら総合的にインフラを扱える会社の方が自分の知見を高められると思ったため、大手通信会社を選びました。

-入社してからイメージと違ったことはありましたか?

ありました。設計やネットワークの構築ができると考えていましたが、違いましたね。要件定義などはやりましたが、ほとんどは社内調整やドキュメント作業で。

この先10年20年、1社に居続けることが難しい時代だと肌で感じていました。また、仕事は基本的に人事主導で、キャリアパスを自分で決めることができないこともあり、制限が多いなとも感じました。先のことを考えると不安の方が勝ってしまった感じです。


-入社後に業務で特許など、知的財産に関わったことはありましたか?

入社後、新しいビジネスアイデアを考えろと言われたことがありましたね。その時は、GPSやAIを駆使したアプリを企画しました。そのビジネスアイデアを考える際は、社内の知財部の方が間に入ってくれていました。アイデア段階から知財部が加わるといったことは普通にされていたと思います。その企画自体は採用されませんでしたが、ビジネスアイデアを考える際に、特許は重要視をされていて、知財部からの評価もいただきましたね。

フリーランスエンジニアになろうと考えたきっかけを教えてください。

フリーランスの方とお話しする機会があり、その方は、案件ベースで働いていて、自分の経験に基づいた仕事や、キャリアステップに合わせて仕事を選ぶことができるとのことでした。会社での仕事は、人事の人が決めた部署・役職で少なくとも4年は働き続けないといけないというもので、自分が望むようなキャリアステップは形成しづらいのではないかと感じていました。そのため、今後の自分を高めていくという点で、フリーランスのような働き方の方が自分には向いているなと思い、そのような働き方をしたいと思いました。

そこで、フリーランスエンジニアになるには何が必要か考えた時、まずはプロダクトを作る経験を積まないといけないと考えました。プログラミング自体は、大学の研究でやっていましたが、業務としての経験であったり、WEBサービスとして作るプログラミングはやったことがなかったため、当時まだ聡明期のプログラミングスクール(以下、スクール。)に通うことにしました。

いくつかスクールはありましたが、どこもピンとこなかったですね。感覚的に合わなかったんです。そんなとき、SNSで繋がっていた大学の同級生がSNSでいいね!をしていたスクールがあったので、すぐにそこに話を聞きに行きました。話を聞いてみて、僕が必要だと思うことが全部揃っていましたので、入校を決めました。当時そのスクールは、駆け出しのスクールでしたので、少数精鋭でみっちり見ていただけそうだと思ったことや、学んだ後に案件を紹介していただけるとの話もありました。キャリアについての悩み事も親身に聞いていただけたり、スクールの代表にしっかりとしたビジョンがあったので、それが決定打になりましたね。

-フリーランスエンジニアとして活動当初から、ファッションコンサルとしての「服の家庭教師」もされていたのですか?

いえ、フリーランスエンジニアを始めた時は、服の家庭教師はやっていなかったです。むしろ2ヶ月ほど新しい環境になれるので精一杯でした(笑)。ただ、WEBサービス開発をやってみて、別のこともやってみたいと考えるようになりました。楽しい仕事ですし、やれる人も少ないので意義のある仕事だとは思いますけど、100%のめり込める仕事ではないのかなと感じてはいました。元々フリーランスになった目的、本当に自分がやりたいことって何だったんだろうと見つめ直したんですね。

その時に、昔からうっすら考えていたファッションの仕事を形にしたいなと思ったんです。それはなぜかと深堀していく中で、昔僕自身がファッションを変えたことで内面や行動が変わったという原体験がありました。その原体験からくるモチベーションがあり、ファッションとしての仕事をやってみようと思ったんです。そこで始めたのがスーツの講座。この講座の開催がファッションコンサル「服の家庭教師」の始まりになります。

僕が何か力になることで、その人の内面だとか結果が変わるような仕事、何か変化が起こるような仕事を生業にしたいという思いがあったんです。それを僕は「ファッション」というツールを使うことで、実現できると思い、ファッションという手段を選んだに過ぎないです。原体験としてもファッションで大きく自分自身を変えたことから、伝えられる言葉の重さもあると思っています。


-「服の家庭教師」で、オーダースーツのサービスを始めた経緯を教えてください。

はい。現在はサービスの一つとしてオーダースーツのお仕立てを行っていますが、当初はオーダースーツを作ろうという思いはなかったんです。ただ、お客様のコンサルを行う際に、「この人にはこれが当てはまる!」といった理想がイメージできるのですが、既製品だと色・形・サイズ感等が限られていて、理想通りにすることが難しかったんですね。それだったら僕が作れた方がいいじゃないかといったところから、オーダースーツの作成を始めました。今あるオーダースーツのサービスはそういったところからですね。

また、既製品ではその人に合うものが見つからないこともあります。僕のお客様は、既製品だと体系に合わない方が割と多いですね。体系が細身の方ですと、既製品の場合、どこか細いけれど肩幅が大きかったりなどで、合わないことがわかるので、コンサル段階でオーダーを勧めることも多いです。

ショッピング同行した方であっても、同行した後でもっとサイズ感の合うものや、既製品にはないデザインの物とか欲しいですといったお客様の要望があり、オーダーを作られる方もいますね。


-お客様からはどのような依頼が多いですか?

依頼で多いのは、ショッピング同行とオーダースーツの組み合わせですね。その際は、オーダースーツをセットアップで作りつつ、スラックスをチノパンに変えたりして、ジャケパンとかでも使えるようにします。どういう目的でどういう着こなし方をしたいのかといった用途によって提案するアプローチも変わってきます。

IT業界で働いているエンジニアの方は、スーツだけではなく私服もみることがあります。私服をもっとカッコよくしたいといった要望で、先ほどお話したようにショッピングに同行してコンサルティングすることもあります。

経営者の方は、会社の顔でもあり印象が大事なため、スーツでバシッと決めることも大事ですし、オーダーを依頼されることが多いですね。

フリーランスになる方は、一着いいジャケットスーツを持って、どこにでも行けるようになりたいといった要望もあります。

また、ビジネス面での用途で、キッチリ見せたいといった方の要望は多いです。童顔で子供っぽくみられるけれども、管理職に昇格するので貫禄や大人っぽい印象を与えたいなどの要望の方もいらっしゃったりします。そういったお悩みも人それぞれですね。

お客様がどういった結果を求めるかで、アプローチも変わりますし、服装だけでなく髪形を提案することもあります。その人のパーソナリティがわかればわかるほど、コンサルティングをしやすいですね。

僕は服が好きというよりも、手段としての服が好きなんだと思います。外見を変えて内面を変えるという観点が好きで、今のファッションコンサルの仕事をしています。

後編へ続く

編集部からのコメント
 今回は前編として、フリーランスエンジニアとなった経緯と「服の家庭教師」の活動についてのインタビュー記事でした。
 編集部といたしましては、自身の可能性を広げる行動力や、ファッションへのこだわり、原体験からくる外見から内面を変えたい想いなどがとても伝わってきました。また、大手通信会社在職時にビジネスアイデアを考える際、知財部の方が間に入っていたとのお話がありましたが、スタートアップにおいても、ビジネスアイデアを知財の観点で相談できる環境は必要だと感じました。

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